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渡辺竜平のハリウッド片道切符 第9回 リアルハリウッド番外編 〜サバイバル訓練〜
渡辺竜平のハリウッド片道切符


ただの乾燥したダム
時系列からは外れるけれど今回はアメリカで身に降りかかったいくつかの出来事について書いてゆきます。

すべてのことをはっきりさせるため最初にここでの生活について・・・

家はロサンゼルスの近郊。ダウンタウンの学校に行くのに45分かかるのだから住んでいたところはもちろん都会ではない。
家はアパートメントで友人のオスカーと弟と彼らのお母さんと暮らしていた。動物好きな家族なので犬と猫を一緒に飼っていた。正直アメリカで動物と暮らすなんて夢にも思っていなかったけれど、それも嬉しかった。ただ、この猫が僕の命を危険にさらすことになろうとは・・・(苦笑)

家族と住んでいたけれどホームステイとは違う点が多々あったので僕はこれをホームステイだとは思っていない。彼らもそうは思っていないと思う。ただお世話になったことは計り知れない。この恩は役者として成功して絶対に返す。

まず、最初の事件は夏に起こった。カリフォルニアの夏といえば、乾燥していて太陽の日差しが半端じゃない。そりゃオレンジもよく育つ(笑)
もちろん、今回の目的はアメリカについて知ることではあった。でも、だからと言って勉強、勉強ばっかりしていたら頭がどうかしてしまう。だから僕はアメリカの友人家族に交じって海に行くことになった。今回海に行ったのは、オスカーと弟のボビーと訳あって離れて住んでいる高校生の弟と中学生の妹と彼らの親友で仲良くなったダイだ。

一緒に海には、2,3回行った。僕が最初にアメリカの海を見たのは記念すべき「アメリカ独立記念日」の日だった。普段外は誰も歩いていないけれど(車社会なので)ここでアメリカ人はたくさんいることを再確認した。

ラグナビーチそれからラグナビーチとロングビーチにも行った。アメリカの海は場所それぞれでそれぞれの特色を持っている。ラグナビーチの海は波が異様に高い。およそ1,5〜2,5メートルぐらいの波の高さ。これが言い過ぎだと思ったらぜひ行って確かめてもらいたい。砂浜から海に入ると急に深くなる。5歩も足を踏み入れれば体は全身海の中。そして、僕は海にのまれた。友人達もみんな揃って海に飲まれた。ついでに地元のおっちゃん達も。このときは幸いみんな仲良く体に痣と擦り傷を作るだけで済んだ。そして、その出来事はロングビーチで起こった・・・

ロングビーチでは、波はそんなに高くない。ただし、海の力だけはなめてはいけない。目に見えない不思議な程の押す力と引く力がある。そして、場所によっては海の方向ではなくて、斜めに横にと体を引っ張られる。なぜか土石流がすべてを押し流す図が頭に浮かんだ。この海の他の特徴しては遠浅だということ。僕は好奇心からどこから海が深くなっているんだろうと一人海洋調査に向かう・・・このときは波がそこまで強くなかったんだけれど、どうしてここまで遠くに行ってしまったんだろうと今は思う(汗)後ろのビーチを振り向くと、友人達がポツリと見える。そうとう遠くに来てしまったけれど、まだ足がなんとか地面に付くか付かないかのところにいた。よし、戻ろう!!陸地を目指す。前に進まない体。「アレッ?!」波が強くなってきたのだった。足は届きそうなのに体がどんどん持っていかれる。泳ぐことにした。3歩進んで2歩下がるぐらいの割合でしか前に進んでいない・・・そんなときこのピンチに追い打ちをかけるように・・・

プチッ

何かが弾け急に何も見えなくなった・・・海から頭を上げるとゴーグルが浮かんでいる!!誰のだ?!なんて思う必要もなく自分のだった。このとき思い出した!!!

家にいる猫がいつもコードを噛み付いてボロボロにしているのを!!何とかゴーグルを掴んでみると案の定ゴムはボロボロに。僕は立ち泳ぎで再び体を沖に持っていかれながら、ゴーグルを修理した。今僕は自信を持って言える・・・ロングビーチのこの場所でゴーグルを修理したのはきっと自分ぐらいだと。

とにかくそのときはそんなことを思う余裕をなかった。直して必死に海岸に戻ろうとする。このときふと思った。

「アメリカに役者になるために来て海で溺れて死にました・・・」こんな不甲斐ないことは絶対に起こすまいと気を奮い立てて泳いだ!!ようやく3分の1の地点にやってきた。もうゴールは近かった。そんなときにどこからこのなくアメリカ人サーファーが現れる。彼がいきなり「大丈夫??助けようか??」と声を掛けてきた。僕は答えた。「大丈夫。ありがとう」と。意地でこうやって答えたかって??そうじゃなくて、峠を越えた僕にはもう輝かしいゴールが見えていた。そして・・・ビーチへ到着!!もう肺から疲れた。そして、僕はこの出来事を友人達に話し、小さな経験をして帰宅した・・・後々、波が強くて前に進めないときは斜めに泳ぐといいよと聞いた。確かにと思った。これはぜひみんなに危なくなったら実践してもらいたい。僕は生きるためのすべをひとつ習得した・・・そして、自分自身に言い聞かせた。「猫には気をつけろ!」と。

そして、もうひとつの出来事とは・・・
さぁここでコーヒーブレイクでも入れてください(笑)

もうひとつの出来事はいつもよりかは多少涼しい朝に起こった。いつも通り学校の準備をしていた。これから約1時間も運転するとなると気合いを入れないとやっていけないのでもちろん気合いを入れて。いつも通り車に乗り込みいつも通り学校へ向かう。そして、いつもじゃ絶対に起こらないことが起きた!・・・

快調に運転し地元のフリーウェイに乗る。そして、左の方のレーン(日本で言う追い越し車線)に留まり、ラジオをいつも通りに聞いていた。朝のドライブは気持ちいいと感じていると事件は起こった。エンジンの音がおかしい!!いつもならブゥ〜ンというやや低いエンジン音。今回はプゥ〜ンと蚊のなくようなエンジン音がする。正直、自分の耳がおかしくなってしまったのかと思った。ちょいと寒いし、速く運転しているからこれは飛行機に乗ったときに起こるような現象に違いないと思った。だが僕の推理は外れた。あれっどうしてラジオの音は普通に聞こえるんだろうと思った。その直後、アクセルを押しているのに車のスピードがみるみる落ちていく・・・これは・・・車の前方部から白い煙が糸を引くように出てきて、それからボッと車が黒い煙に包まれた。これはまるで映画だ!!と思ったと同時にすぐに生き残る方法を導き出さなければいけなかった。フリーウェイでは、日本のトラックの4倍以上もある車が無数に走っているときもある。僕はどんどん遅くなる車でなんとか緊急ランプを点灯させた。本来は時速60マイル(約90km/h)以上で走らなきゃいけないフリーウェイを時速40マイル(約60km/h)で走る。なんとか端のスペースに辿り着いた!!良かった点としてはパニックに陥らなかったことだと思う。このときはなぜかかなりの平常心だった。でも、車の中がさっきの煙のせいで臭くなり本気で車が爆発するのじゃないかと・・・それについては映画の見過ぎだった。とりあえずフリーウェイを降りなくてはいけない。車のキーを回しもう一度エンジンを入れようとするが・・・どうやらエンジンは完全にいかれてしまったらしい。まあモクモクショーの後だから仕方ないか・・・友人のオスカー達に助けを求めることにした。でも、彼らは電話にでない・・・そして、僕はダイに電話した。電話に出た!!事情をすべて話すと幸い朝時間のあったダイは僕を拾いに来てくれると言ってくれた。僕の車は家から10分ぐらいの場所で壊れた。不幸中の幸いとはこれだと思った。しばらくしてダイとオスカーが一緒に迎えに来てくれた。一緒に車をチェックするとやっぱりエンジンがいってしまっているらしい。そのとき、フリーウェイをパトロールしていた政府の牽引車がやってきて車を一般車道まで降ろしてくれた。

車のチェックを行ってもらった。結果は・・・どうせたいしたことないだろうと思った予想は完全に打ちのめされた・・・エンジンがやられてしまった。しかも直せる範囲ではなく、車を取り替えるかエンジンを取り替えるかどちらかにするという選択肢しかなかった・・・ありえないことが起こる。それがアメリカ。ということが想像の域を超えて現実になってしまった。これからどうしようか。とりあえず、エンジンが壊れた理由は長年に及ぶオイル漏れによるものだったらしい。どうやら前のオーナーさんが直したつもりだったエンジンが直っていなかったらしい。でも、オーナーさん本人も車に関する知識がないらしかったのでそれはしょうがない。とにかく車を直すことに決めた。費用は$1000(当時約12万円)かかった。不幸中の幸いで、車が良い場所(家から近い場所)で壊れ、良いメカニックに出会えて良かった。そして、ウォーターポンプとタイミングベルト(本来定期的に換えなければいけない車のパーツ)も一緒に替えてくれた。少なくともそれには普通$500(約5万円)かかるので、本当にラッキーだった。これから中古車を買おうとしている人は最初の点検だけは綿密にやることをオススメしたい。

それから僕はまた電車男になった。そのときに電車友達に再び再会できたので、これも不幸中の幸いだと思いたい。

一歩間違えれば命も危なくなるような体験をした。だからこのとき、生きてハリウッドに挑戦できることだけでもどれだけ意義のあることか理解できた。焼くなり煮るなりされてももうどうでも良かった。ただ挑戦し続けたい。場所には何も落ち度はない。世界の映画の中心地「ハリウッド」。ここでやっていくのに必要なものはさらに強い不屈の精神と継続していくことだった・・・まだ他に足りないものはこれから補っていく必要がある。

ちょっとした死の淵からなんとか生還した。これからいよいよ本当に小さな最初の一歩をハリウッドの日陰で踏み出すことになる・・・


続く・・・


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